dis's habits.

習慣としての日記付け。

悪いルーティン(習慣付け)というのも存在する (習慣継続63日目)

最近の研究で分かった事なのだそうだが、お酒などはコップ1杯足りとて飲んだ瞬間から寿命に悪い結果として影響する事が判明したらしい。

 

昔はよく1日1杯程度の飲酒は人間の健康に良いだなんて言われていたものなんだけれど、一体どういうロジックでそういう見解に至ったのだろうか?

 

そこには色々と大人の事情がありそうな気もする。陰謀論はくだらないのでここまでとするが。(1日3食の食習慣の話は有名な話で、エジソンがトースターを発明した際にそれを効率的に販売するために、その時の権力者と共に1日3食は健康に良いという情報の刷り込みを大衆に植え付けた所から現代にまで続いているのは、真実の話。)

 

ただ、お酒は一人で飲むより、誰かとコミュニケーションを取る時の潤滑油として飲む分にはストレスの効果的な解消に役立つとの研究データが出ているらしく、結局、それ単体での健康効果はないものの、上手く対人関係に利用するとメリットが得られるという話は面白い話だと思う。

 

さて。

 

自分の友人に寝酒として1日にコップ3杯のお酒を飲まないと眠れないという人間がいる。

 

昨日はその相談を聞いていたのだが、友人はそのお酒を断とうとすると、ストレスが溜まって気が狂いそうになると思うから、やめられないとのことなのだそうだ。

 

簡単にそれはタバコと同じく依存症なのでは?と容易に判断、切り捨てる事も可能なのだが、自分は考えた。

 

お酒はそれ単体にメリットを全くもたらさないものなのに、なんで友人はお酒がないと!と、考えるのだろう?…と。しかも、ひとり酒、寝酒である。

 

お酒を飲むと人は大なり小なり酩酊状態というものになる。

 

酩酊状態にある人というのは半ば脳の状態というのは気絶している状態にあり、その状態で入眠したと思っている状態というのは、実は眠っているのではなく、ただ気絶している状態になっているだけで、充分に脳が休まっておらず、また寝ている最中にアルコールの分解に体内に備わっている水分を消費するので、体内の水分が失われやすく、血液がドロドロになりやすい。

 

年齢によっては、就寝中にそのまま脳卒中心筋梗塞などに繋がりやすくなるリスクがかなり高くなる。

 

また、加えて睡眠している最中は脳の活動は低下に合わせて、内臓系の働きも低下する為、アルコールを分解するための臓器(肝臓)に多大な負担がかかる。同じく年齢によっては肝硬変に繋がるリスクが大幅に上がる。

 

なので、百害あって一利なしの入眠法なのだ。

 

…にも関わらず、やめられないとの事。

 

…恐らく、自分は彼はお酒を飲む習慣と”寝る”という行動に悪いルーティン(習慣付け)を結びつけてしまったのではないかと考える。

 

ルーティンはいい行動と結びつけるとそれをやらないと寝る前の歯磨きや起きた後の洗顔の様に気持ちが悪くなる行動心理学の仕組みを上手く利用した方法論なので、文頭の様に使い方次第では強力な行動継続策となるが、勿論、お酒やタバコなどそれら悪い行動にもそれは活かすことが出来る。

 

これも最近の研究で分かった事なのだが、実はタバコに含まれるニコチン、タールなどの一般的に有害と言われている成分には実は依存性は余りみられないとのデータも出てきていて。

 

では、なぜ愛煙家はこれほどまでにタバコに依存性を見せるのかというと、実は、タバコは人がある特定の行動パターンとタバコを吸う時の仕草やその動作などがルーティン化して結びついただけなのでは?…と、いう研究結果も出ているほどだ。(例えば、食事の後の一服など。)

 

勿論、タバコにはそれ単体になんのストレス解消効果も健康効果も無い。吸えば吸うほど寿命を捨てている行為となる。

 

冒頭に伝えた通り、喫煙所などのスペースで同じ愛煙家同士で会話を弾ませるなどのコミュニケーション行為に利用する分には幾分かのストレス解消効果は期待できるとは推察できるが。

 

それはタバコ単体の効果では無い。

 

それらをもしそういった方々に説いてもそういった行動をやめるように自分の人生をデザイン出来ないのは、そういった負のルーティンワークを形成している可能性があるという話だ。